2018年9月29日土曜日

「君と君」

つまらない人間にはなりたくない、
なんて言った時点で君はつまらない人間に認定されたのだった
大地震の翌日にも太陽は昇ってくるのに
君がつまらないやつだってことは分かりきったことなんだ
濁ったパイナップル飴を舐めながら屋上で孤独を謳歌するくらいなら
飛び降りたほうが特別になれるよだから早く飛び降りちゃえ!って思ったのは今が初めてだから安心して
光のように生きているつもりで真夜中の赤信号に立ち止まるしかできないことも知ってる
君はいちどお別れを言うべきなんだ、いいかい、いくよ。じゃあね

2018年9月9日日曜日

【感想】うたつかい30号

木曜深夜に首を盛大に痛めてしまった嫉妬林檎です。

さて主題のうたつかいはエッセイも含めてボリュームがすごいですよね。
読むのにも自然と気合が入ります。笑
すでにうたつかい31号が文フリで頒布されているらしいなか、前号の中から感想を書いていきます(遅)。


馬の瞳のようなひとだと思いつつ正面は避ける荻原さんの/岩田あを「乱世界」
馬の瞳のようをどのようにとらえるかですが、僕は顔の側面にある瞳と読みました。
正面を避けたいというのは恥ずかしさからでしょうか。しかし瞳が側面にあればしっかり荻原さんの視界の中心に入ってしまいます。タイトル「乱世界」にぴったりのユニークな一首です。

きみはもう捨ててしまった左手で未遂の春を遠いところへ/泳二「約束ノート」
左手で~がエモすぎてですねえ。(エモいの使い方はあってますかね…?)
守れなかった約束の連作ですが後悔はそれほど感じられず、優しさすら覚えてしまう雰囲気がすごくいいです。

夭折のをとこを思ふ 英国のほくろのやうなジブラルタルで/東風めかり「アヤ・ソフィアの見える窓」
異国情緒が素敵に感じられる連作でした。
土地や建物の名前を知らなかったのでググりながら読みましたが、今までの自分の人生に全く関係なかったものが突然目の前に突き出される刺激が楽しい。

敗戦をテロップで知る雨の日にこまかくちぎるグリーンサラダ/高松紗都子「完全なパフェ」
ここでの敗戦はスポーツの贔屓チームの結果でしょうか。一瞬戦争かと思いましたがそこまで深刻な感じではなさそう。が、やはり敗戦の言葉の力強さといいますか、穏やかな一首のなかでこの二文字が適度なアクセントとして効いているのがいいです。

この夜の叶うことのない会いたさが研ぎ澄まされて針になる朝/千原こはぎ「濁りの雨」
会いたいという気持ちが夜の間に針に変わってしまう、この針という痛みを連想させる言葉の選択が見事だと思います。会いたいと思う一方で、(会えない)現実をたんたんと見据えている大人らしさが見えてきます。

最近はきみに付箋を貼る日々ですくるぶしに青、左胸に赤/西淳子「中二病文具店」
可愛い一首ですね。中学生あるいは高校生くらいかな、直接的な言葉はなくても好きな人への思いが伝わってきます。貼られた付箋にはなにが書かれているんでしょうか。わたし、気になります。

感情を使ひ果たして眠るときわれに遺作のごときため息/濱松哲朗「冬の手摺り」
スーパー共感です。他人と接するとどうしても感情を消費してしまう(良い悪いの問題ではなく)。一日のすべてを出し切ったため息はまさに遺作ですね。

わかりやすく責められたなら 潮騒の記憶さやかに耳をつらぬく/氷吹けい「潮騒の記憶」
連作を通して抽象度が高い。こういう歌好きだなというだけでなく、読みきってうまく言葉にしたい。したいんですけど……ううぅ。
相手から遠回しに非難されており、さらにその非難が海辺での同様の記憶を呼び起こしている…といった感じでしょうか。

すこやかに生きよと願う母として君の小さい指を数える/福山桃歌「おかあさんって今日も呼んでね」
新しい発見や大きな飛躍があるわけではない親子の日常の歌ですが、逆にこういった歌のほうが言葉の選び方が大切になってくるのではないかと感じています。ありきたりなようでいて、でもグッと読ませる力があります。

輪郭を象るような熱だった初夏の写生で出会わなければ/藤本玲未「mimei」
これも読み解くのが難しい。ポイントは下句が倒置なのかどうかかな。
私は倒置ではなく後ろに続いていく言葉を出会わなければで切ったようにとりました。
みなさんどう読まれたのでしょうか。。

遠くから水膨らんでくる予兆わたしのなかの調和を乱し/吉川みほ「予兆」
わずかな恐怖を伴って読者の調和さえ乱してドキドキさせてくれる歌。予兆に不安になる主体はしかし連作の最後に春を見つけている。緊張感が心地よかったです。


ここからはテーマ詠「文房具」


シャーペンのつむぐ水兵リーベぼく、の、ふねをこぎ黒板は海/御殿山みなみ
授業中いつの間にか寝てしまったことを短歌でこんなにも自然に表せるのか…!という衝撃。ひとつ間違えれば鼻につきかねない読点の多用もこれ以上はないほどパーフェクト。すごい、すごすぎる。

ペン先に夜をたっぷり含ませて書いておきたい恋文がある/氷吹けい
夜は感情的になりやすい(科学的根拠があるかは調べてません)。
恋文を書くには昼ではだめなのだ。夜、ペンにまでたっぷり込めた思いはきっと届くでしょう。



以上13首への感想でした。
普段の数倍書いたのですこし疲れました。そして私の語彙力のなさもそろそろ隠しきれなくなってきました。
他にもたくさんの素敵な歌が掲載されているのでぜひぜひ。
(嫉妬林檎も参加させてもらってます!)


気がつけばもう9月なんですね。なんだか今年はなにもできていない気がします。
残り4ヶ月で取り戻したいなあでも無理だろうなあ。

2018年8月18日土曜日

「さよならの珈琲」

悲しいときに笑うようになった
楽しいときに泣きたくなった
光だと思っていたものが嘘だった
捨てたいはずの社会性だけが本物だった
人や時間や生活のあらゆるものが積もった身体を
浄化してくれるのは都会に溢れているカフェだけだ
週に一度のカフェの珈琲でようやくまた歩き始める
壊れたコンパスだけを御守に
いつしかさよならを伝えることが目的になった
例えば
空と海の青の違いとか
東京のエスカレーターの乗り方とか
そういうものを全部まとめてさよならと伝えたい
君に 会って 伝えたい

わたしはまた珈琲を注文する
さよならのために


2018年8月12日日曜日

「死にたい季節」

どうせ死ぬなら雪の降る夏がいい
夏の果てしなく続く空は好きだけど
うだるような暑さは大嫌い
冬はそんなに好きでもないけど雪は好き
冷たくてふわふわしているから
だからどうせ死ぬなら雪の降る夏がいい
空はどこまでも高く遠くて地表は白く幻想的な雪で覆われて
そんな日はどうせ来ないけどこれは所詮願望だから
20年近く生きていればそのぶん希死念慮も大きくなるのに
それを否定したがるのはあなたが死ねなかったからだ
私、これから死ぬよ
静かに劇的に
あなたには絶対に見つけられない季節に

【感想】#流れ星ふたたび 第二夜

たかはしりおこさんの短歌ネプリ「#流れ星ふたたび 第二夜」に参加させていただきました。
こちらは既発表を問わず過去作を集めたネプリです。
第二夜ということで二度目の企画のようで(一度目は嫉妬林檎は不参加)、一度目はTwitterで発表した作品のみを扱っていたみたいですが、今回はその制限はありませんでした。

早速いくつか感想を書いていきます。

外側で眠るコーラも快速の風に吹かれて生きようとした/平出奔
爽やかでリズムの良い一首でつい流してしまいそうになったが、これが意外と読み解けない。「快速」から電車に乗り込んでいる映像が浮かんだが、明示されておらずそうとも言い切れない。いちばん引っかかりを覚えるのが「外側で」。仮に電車のシーンとすると外側とは窓側と言い換えてよさそうだが、コーラを擬人的に扱っていることからもこれは自分自身の「外側」と言いたいのではないか。だとするともっと抽象的な心理描写なのではないか…などと推測を超えてこれはもはや妄想である(読み解けませんでしたというオチです)。


六畳に満たない部屋に置いてあるもう弾いてない古ぼけたチェロ/小澤ほのか
六畳に満たないというのは狭い。一人暮らしだとしても手狭だ。そんな空間にもう弾いていない、言ってしまえばスペース的に邪魔なチェロがある。かつては毎日何時間も弾いていた大切なチェロなのだろうがしかし忙しさなどによってもう弾けなくなってしまった。これは未練だろうかそれとも良き思い出だろうか。僕は前者のように思う。


眠れない夜は羊の着ぐるみであなたの夢を駆け回ります/たかはしりおこ
読んですぐ「あ…好き…(恍惚)」となった一首。
え…可愛すぎませんかねこれ。やばいでしょ。語彙力を失うというやつです。
はぁ…好き…。



僕は2016年にツイートした短歌で参加しました。
10年後立派なおとなになるために割るべきスイカは10センチ右/嫉妬林檎

そういえば前々回の更新のときに紫陽花を見に行きたいと書いていたのですが、無事に見に行けました。

2018年6月23日土曜日

「氷のひとの詩」

物心ついたときにはすでにひとり
悲しみは氷結させ ナイフを胸に預けて歩く
スポットライトも繁華街のネオンさえいらない
冷えてゆく夜の空気で安心している

人間はどうしようもなく不格好で
世界は歪であることを隠そうともしない

一瞬、閃光が通り抜けて
急に涙がこぼれてくる
何も変わっていないはずなのに
置いてきたはずの悲しみが泣いていた

2018年6月2日土曜日

【感想】鉱物短歌企画vein

veinは堂那灼風さんが鉱物好きなことから企画されたようで、誕生石など作者自身に関係のある石をテーマに短歌だけでなく小説やエッセイなどの短文も載っており、鉱物への愛に溢れたネプリになっています!
巻末には参加者それぞれが扱った鉱物の索引もついていて、鉱物に詳しくない僕にもわかりやすかったです。

また、 I Love youと言ってくれ の雨さんによる素敵なイラストも載っていて、随所に楽しめる要素が満載です。



では感想を~。

星葉石銀星石をしたためた抽斗はいま星団になる/岩田あを「猫と耳鳴りと鉱物と」
おそらくはどこにでもあるような抽斗。しかし名前に「星」を含んだ石を収めるとひとつの大きな星団となる。日常の何気ないシーンに壮大な物語を見る着眼点がすばらしい。

はじめてはこわいそれでもあこや貝、あなたの甘美なくるしみが好き/海老茶ちよ子「海のおまつり緑のひかり」
官能的で美しい一首。自分の身体の行き先すらも俯瞰しており、経験するすべてを大切なこととして受け入れている様子が連作全体から伝わってくる。

開かずに萎む牡丹のうすれゆくみづのひかりのわたしはだれだ/黒井真砂「浸透圧/透過光宮」
下句で一気に引き込まれました。内容はうまく汲み取れなかったのですが、それをさしひいても心に訴えかけてくる歌だと思います。

わたしたちほどかれていく ほどかれて日の出の2分前にととのう/田村穂隆「みどりいろの太陽」
「ほどかれる」とはどういうことだろう。僕は身体や記憶が分解されて日々の生活の中で積もった汚れや苦しみを捨て去っていくイメージで読みました。日の出2分前にととのってしまうのは染み付いたすこし寂しい習慣でしょう。

道端の石を蹴りあう 今だけはダイヤモンドと同じ価値あり/石勇斎朱吉「お気に入りの宝石」
道端の小石を蹴ってその石がオパールだとして粉々になれ/藤田美香「オパールを蹴る」
最後は2首をあわせて。前者は道端の石(を蹴りあう時間)をダイヤモンドのようだと愛しく詠い、後者は石がたとえオパールでも粉々になってしまえ、むしろオパールくらい高価な石であったほうが粉々にしがいがあると荒れた感情が現れている。
どちらも似たようなシーンを詠んでいるのに内容がまったく違っていて面白いです。


最後に拙歌2首(無題)を。
大粒の宝石のせた紫陽花とやがて右手を握る左手
最後まで離さなかった証としてさよならの頃にうまれる真珠


5月中にブログ更新するつもりだったのですが、6月に突入してしまいました。
またぼちぼち生きていきます。紫陽花を見に行きたい。

2018年5月14日月曜日

【感想】戌年短歌集「和んだふるワンだーらんど」

先月は短歌ネプリ「和んだふるワンだーらんど」と「鉱物短歌 vein」に参加しました。
ただ、ちょっといろいろ立て込んでしまい自分の歌は内容が物足りなくなってしまい、反省です。


気を取り直してまずは「和んだふるワンだーらんど」の感想を書いていきます~。
ネプリのテーマは「和風な不思議の国」!
短歌だけではなくエッセイも載っています。
配信はもう終わってしまったのですが(ブログを書くのが遅い)、デザインもすごくかわいいです!


しあわせは湯呑みの底にさみどりの茶柱立てり四月の朝に/常盤このは「みどりの予感」
流れるような語感でなんども口に出して読みたくなります。
ここではこの一首を挙げましたが、連作としての完成度もすごくて、
「和風な不思議の国」というテーマの表現が堅苦しくならずに自然になされていると思います。

お菓子でもどうぞと笑うやわらかなひと、部長だと三日後に知る/西藤智「不思議の国はドアの向こうに」
大学の落語研究会に入部する新入生のユーモアに溢れた連作です。
この歌は「部長だと三日後に知る」でこの新入生が入部したことを暗示しているのが上手です。

袖口の桜が散れば葉が育ち夏の着物へ生まれ変わるの/なな「和に宿る」
「着物が生まれ変わる」ってすごくないですか?この歌が一瞬で脳内映像化されましたよ!日曜朝の某アニメの変身シーンみたいな感じです。ええ。
連作4首で四季の移ろいを表現されているのも好きです。


僕は「桜の王子」というタイトルで3首でした。

嫉妬林檎「桜の王子」
 新しいカーディガンの手触りを共有したい桜の王子
 花筏ができあがるまでを見ていたい人がとなりにいてうれしい
 この地球が淡いピンクに覆われて人間みんな働かなくていい

後半になるにつれ精神の疲弊が見られます。
GWで回復はしたのでまたのんびりやっていきます。

2018年4月15日日曜日

【感想】ケンミンタンカ

たかはしりおこさんの短歌ネプリ「ケンミンタンカ」(第3回)に参加させていただきました~!
タイトルのとおり、参加者がそれぞれ選んだ一つの都道府県にまつわる歌を詠んでいくものです。

またまた気になったいくつかの歌に感想を書いていきます。
本来は一首ずつではなく連作としての感想のほうがよいのですがご容赦いただければと。


残雪は光となって駆けてゆく月山眺望ライン燦めく/桜望子「奥羽本線春景色」(山形県)
正直、5首とも群を抜いてクオリティが高いと思いました。
駆けているのは残雪ではなく主体(電車)ですが、自分が止まっているような独特の錯覚を直接表さないで、「雪」「光」「月」などの文字(←なんて言えばいいんだろうこの自然感なやつ…!)が上手く配置された表現となっていて素晴らしいです。


なつかしいものはツルヤの雪だるまレタスづくしの夏の食卓/めぐまる「よくだに」(長野県)
うわーわかんなーい。笑。
でもこのわからなさこそケンミンタンカの真髄。いろいろ検索しながらじっくり楽しめます。
この歌のように2つの季節が詠まれている(ここでは夏と冬)のは季違いと言うんでしょうか…(技法には疎い)。レタスから雪だるまの連想がやや突飛な感じがありますがいったいどんな食卓なのか詳しく知りたくなります。


そんなことしんでもいいのに あっ待って死んだらかんから散ってもかんて/なぎさらさ「しんでもいいのに」(愛知県)
タイトルでもある「しんでもいいのに」に思わずギョッとしてしまいました。
あ~これこそ連作全体での感想すべきじゃん…!という5首ですね。この1首だけだとびっくりするだけなんですけど、連作は思わず溜め息がでそうなほど淡い青春感に溢れていておじさんには突き刺さるものがあります。_(:3」∠)_


北が山南が海って全国の共通ルールと思ってた頃/のにし「阪神間感」(兵庫県)
「えっ…兵庫って北も海じゃん…」って思ってしまいました。あいだに中国山地(兵庫県でも中国山地でいいのかな)があるから多くの県民的には北が山になるんでしょうね。
新たな発見とはすこし異なりますがこれもケンミンタンカならではの体験でした。



僕は次の5首でした。

嫉妬林檎「もみじ饅頭だけじゃない」
 乳団子摘めば冬の銀河かなわが口腔へ迷わずおいで
 ビニールの包についた薄皮に君を見ている大朝まんじゅう
 川通り餅に一番似合う空目指して游ぐ赤い鯉のぼり
 一目惚れですと告げられ夏果のはっさくボーイは大人になりぬ
 斑雪見やりて竹屋饅頭を手に取る誰もいなくて離す

広島のお菓子といえばもみじ饅頭となりがちですが、他にも美味しいものいっぱいあるよ!!というのが伝わっていろいろと手にとってもらえれば嬉しいです。




2018年3月18日日曜日

【感想】第一回尾崎放哉賞

第一回尾崎放哉賞が発表されました。

第一回尾崎放哉賞入賞作品

選外に終わりましたが嫉妬林檎も応募していました。

向日葵畑が俺を見る/嫉妬林檎
一寸の無駄もなく二度寝る/嫉妬林檎

自由律俳句は定形俳句とはまた違った良さや難しさがありますね。
定形は詠草のここを直したほうがいいかなというのが
自分なりにつかめているのですが、自由律は全然わからないです。
これでいいような…でももっとよくなるような…と行ったり来たりです。
これはまあ僕の自由律句の詠数が少ないからというのもあります。


入賞された作品の中で特に好きなのは次の2つです。

月の匂いの石に坐る/藤田 踏青
「月」というのがいいなと思いました。月に行ったこともなければ月の石を見たこともない。月の匂いなんて絶対にわからないですよね。でも月の匂いがしている。ひょっとしたら他の匂いの石も近くにあるのかもしれない。今日は月の匂いの石にしようか、と選んでいるところを想像してしまいます。

点滴はずれて人間になる/西田 一彦
直感するおもしろさと一瞬後れてやってくる納得感。点滴をしている間は人間ではなかった。ではいったいさっきまでの自分は何だったんだろうかという恐ろしさ。考えるほど深みにはまるけれどどこか心地よい感覚に包まれます。

この2句の感想を書きながら思ったのは、両者とも読み手にいろいろと想像させる力が凄まじいというのがあります。
今更ではありますが想像させる歌のつよさを改めて感じさせられました。自分で詠むときもその点をもっと注意してみようと思います。

2018年3月10日土曜日

【感想】I Love you と言ってくれ

雨さんの短歌ネプリ企画「I Love youと言ってくれ」に嫉妬林檎も参加させていただきました。この企画は、「愛」「恋」「好」など直接的な言葉を使わずに「愛している」を詠むものです。




いくつか感想を。

先生はご存じかしらわたくしの気持ちが辞書に載っているのを/水無月水有
先生は辞書を持ち歩く国語の担当でしょうか。「ご存じかしら」と言いつつもわたしは先生が知らないことを分かっているのだと思います。シチュエーションはよくあるものですが、言葉遣いと秘密の感情がマッチしていて素敵です。


春の降る横断歩道を渡ろうか小指と薬指をつないで/大橋春人
「春の降る」は日差しや季節の花びらをイメージし爽やかな雰囲気が良いです。下句はなぜ小指と薬指なのかということが最後まで読みきれませんでした。おそらくここがこの歌の重要なポイントだと思うのですが…ううん難しい。


陽だまりを背中に乗せてうたた寝をするこのひとに会うためだった/千原こはぎ
付き合いたてのカップルにも長年連れ添ってきた夫婦にも読めて、どちらの場合でも優しい、まさに陽だまりのような情景が目に浮かびます。この人に会うためのうたた寝。愛、愛です。


鍋の具を買うスーパーで保冷庫の冷気を浴びたときにわかった/道券はな
冷気を浴びてわかったことは相手への恋心。ここで!?という思いとここしかない!という絶妙な場所とタイミングが素晴らしいです。この衝撃は短歌ならではですね。



最後に拙歌を。

包丁は慣れてないけど白妙のきみに届ける8羽のうさぎ/嫉妬林檎
「白妙」を使いたかっただけなんてことはたぶんない。

2018年2月18日日曜日

ブログ始めました。

飽きやすい性格なのでいつまで続くかわかりません。
Twitterで書ききれなかったことや、(不)定期的な活動のまとめとかにする予定です。